読書離れが進んでいるニュースを聞いて思うこと

ニュースをみていて気になった件。
文化庁の令和5年度「国語に関する世論調査」によれば、本を読まない人がかなり増えていることがわかったという。

1か月に読む電子書籍を含む本の数を尋ねたところ、1冊も「読まない」と答えた人の割合は62.6%にのぼりました。

調査方法が対面から郵送に変わったため単純な比較はできませんが、前回5年前の47.3%から15ポイント余り増えて過去最高となり、ほぼ3人に2人が本を読まない、“読書離れ”が進んでいることがわかりました。

また、本を読んでいると答えた人を含めても読書量が「減っている」と答えた割合は69.1%にのぼり、こちらも過去最高となりました。


「まったり」「がっつり」気になりますか?文化庁調査|NHKニュース(2024年9月17日)

そういえば私もここ数年、あまり”本”を読んでないかもしれない。

これを”本”と呼ぶのかわからないが、関節リウマチを発症してから『リウマチは治せる!』的なトンデモ本(言い方!)を2冊読んだぐらいだろうか。あと文化庁の調査には「電子書籍を含む」と書いてあるのでKindleと楽天Koboを見てみたら、さらにリウマチ関連本2冊と暇空茜さんの『ネトゲ戦記』を買って読んでいたようだ。『ネトゲ戦記』は「物心がつく前からとにかく本を読むのが好きで、毎晩寝る前に漫画を3冊くらい読むのが日課だった。」から始まっていたので「それ”本”ちゃうやろ!」という自分のツッコミしか覚えてないが。

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それを言ったら私こそ「とにかく本を読むのが好き」で、特に中学・高校時代は電車に1時間ぐらい乗って通学していたので、行きも帰りも貪るように単行本を読みふけっていた。1週間に1~2冊は小説を読んでいただろうか。最寄り駅の近くの書店にほぼ毎日通っていたので、おじさんとは顔なじみだったっぽい。こっちは知られていないと思ってたのに、外で偶然会ったときに挨拶されてビビった思い出が。

当時は三浦綾子さんと遠藤周作さんが大好きで、お二人の小説はハードカバーも含めて全て読んだと思う。通っていたミッションスクールの教材で読んだのがきっかけだったので、小説のテーマは「原罪(人間が誰しも持っている罪)」や「自己犠牲による死」など思春期の女子の心にグサグサと刺さるものばかり。性格形成に大きく寄与したといえよう。

あと軽いところでは星新一さんと赤川次郎さん。このお二人の小説もほとんど読んだ。星新一さんはショートショートの落ちがシュールでめっちゃ好きだった。不思議な終わり方であればあるほど好きだった。一話読むといったん本を閉じて、余韻の時間で想像を色々と巡らせて考えるのが楽しかったのを覚えている。

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だから私にとって”本”とは小説なのだが、今回の文化庁の調査では”マニュアル本”や”自己啓発本”も含めての”本”を全く読まないということなのかなあ。

そりゃそうだよね。情報はスマホでググれば何でも無料で手に入る。フィクションは漫画か配信ドラマの倍速再生で楽しめる。こんなに情報過多の時代でわざわざ文字を追って”本”を読む時間なんて、主婦の私ですらないのだから働いてる人にあるはずがない。

あと”書店”だけど、どうにか差別化しようとしてなのか先鋭化してるショップばかりテレビで見るから、逆に怖くて遠のいているのは私だけだろうか。ノーベル文学賞発表の日になぜか毎年中継される「ハルキストたちが集うブックカフェ」とか。政治的主張が強すぎて店員さんが怒られちゃった丸善ジュンク堂とか。意識高い人たちの集う場所になっちゃうと何だか気軽に行けない。

本は匂いが好きだったな。本を買うとまず開いて匂いを嗅ぐ。私は新潮社より岩波書店の匂いが好きだったかも。わかる人いるかなあ。今でも目を閉じると各出版社の匂いの感じがぼんやりと頭に浮かぶ。

ああ、久しぶりに「小説」を読んでみたいと思った。最近の若い作家さんの小説は漫画のようなストーリーと聞くが、果たしてどうだろうか。〇〇賞受賞のコメントによくある「みずみずしい」描写というのも、よくわからないが気になる。電子書籍でなく、ネット注文でもなく、たまには本屋さんにいってみるとしようか。

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