会話をしない老人

テレビ

 昨日のNHKニュースにて。

1人暮らしをする高齢の男性のうち、2週間、人と会話することが全くないか1度しかない人が6人に1人に上ることが、国の研究所の調査で分かり、1人暮らしの高齢男性が社会から孤立しがちな実態が明らかになりました。

調べてみると元のソースは、国立社会保障・人口問題研究所が全国の1人暮らしをする65歳以上の男女およそ900人を対象に7月に行ったというアンケート。このニュースを聞いて、他人事じゃないと思った。
 私は幸い結婚をしているので毎日夫と少しなりとも会話をしているが、夫がいなかったら話をする人はほとんどいない。うつ病がひどかったとき、夫は激務で帰宅が遅くあまり会話をしなかった時期があって、そのときは声の出し方を完全に忘れていた。日中1人で「あ」と声を出してみたら、その声の大きさにビックリしたことを覚えている。
 調査結果では、女性で会話の頻度を「2週間に1回以下」と答えた人は全体の4%で、男性の4分の1だったそうだが、私は女性とはいえその4%に入る予備軍な気がする。人付き合いが面倒くさいから、社会との関わりはなるべく持ちたくない。将来もし夫に先立たれでもして1人暮らしになったら、人と会話をすることのない引きこもりの独居老人になってしまうのだと思う。待っているのはおそらく孤独死。
 かといって世界を広げようとはさらさら思わない。社会に気を使われて、ボランティアに訪問されたり外に出るよう促されたりするのはごめんだ。そもそも家族のいない世界で1人生きていく意味があるのかわからない。でもたぶん夫との「自分で死なない」という約束を守り続けて、頑張って生きるのだろう。他人に迷惑だけはかけたくないから、そうなったらいつ死んでもいいように棺おけの中で寝て暮らそうか。真面目にそんなことを考える。
 
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独居高齢男性6人に1人 会話2週に1度(NHK NEWS WEB
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